設計のコツを知ると、家づくりがもっと楽しくなる [1]土地編

コラム

こんにちは、投稿スタッフSです。

初めて家づくりをする方にとって、家づくりは「わからないことだらけ」ではないでしょうか。資金計画に始まり、土地探しや間取り、デザイン、家具、照明などなど、家づくりには考え、選択しなければならないことが多くあります。ひとつひとつのステップを納得して進めていくためには、そしてそのプロセスの不安を解消するためには、どうしたらいいのでしょうか。

家づくりのよくある質問や疑問に対して、村瀬充アトリエ代表・村瀬さんがどう考えているのか答えていただき、それをまとめました。設計のコツやタネ、ヒントについて紹介していきたいと思います。設計のコツを少しでも知ることができれば、何から考えればいいのか、どのように行動していけばいいのか、ステップが見えてくると思います。

 

それでは今日は、土地に関することや土地探しについてお話します。

 

 

土地探しでまずぶつかるのがこの疑問。
土地の良い悪いとは、どういうことでしょうか?

“良い形状とは、四角の形状だったり、平坦だったりと建物を配置したときに、有効に活用することができる土地のことです。
また、環境条件として南側の自然光を十分にとりれることができる、住宅地が最良の土地と考えます。”

陽光がたくさん入ってくる、明るく広いお家はとても良い住まいだと、簡単に想像ができますね。

 

“悪い形状とは、四角でなく三角や多角形、また旗竿形状だったり、土地の高低差があったりする場合です。
土地を有効に活用する面積が少なくなる土地や、大規模な造成が必要になり費用が掛かったり、設計する上で普通(標準)のプランがつくりにくい形状のことを指しています。”

ハウスメーカーの一般的な標準プランは、この形状を想定していない場合のため、さらに費用が掛かってしまうのですね。また土地の形状が四角形だったとしても「高低差」や造成が必要な土地だった場合などは、専門的な調査と工事が必要になるということが分かりました。

 

土地価格以外に、掛かる費用には
どのようなものがありますか?

“直接費用と間接費用に区分できます。
直接費用の項目としては、土地契約印紙、仲介手数料、所有権移転・抵当権設定登記費用、固定資産税等精算金が該当します。
一番掛かる費用は、仲介手数料です。土地価格の2%+6万円が掛かります。
(例)2000万円の土地を仲介で購入した場合
おおよそ100万円の直接費用が掛かります。”


意外と掛かるという意識を持っておき、あとで困らないように、事前に把握して、資金計画の予算に加えておきたいですね。

 

“間接費用としては、水道やガスのライフラインの引き込み費用や、隣接する敷地との関係上で、擁壁を設ける場合の土留工事費用が掛かります。”


土地自体の価格は安価でも、水道やガスなどのライフラインが未整備の場合や、隣地との高低差で擁壁を設ける必要がある場合など、土地に対する支払い額が多くなることがあるということが分かりました。
例えば以下のような事例があるそうです。

 

 

(例)

土地のイメージ

敷地境界の土留が破損、強度不足のため、CB(コンクリートブロック)もしくはRC(鉄筋コンクリート)擁壁を新設する必要があり、外構工事に費用が掛かります。

 

 

 

土地があまり良くない場合でも
建築は可能なのでしょうか?

 

“特化した形状を活かした空間をつくることで敷地と一体化した建築をつくることができます。土地価格が標準単価より安価になる分、建築コストに移行することで魅力のある建築、空間をつくることができます。”

 

(例)三角形の敷地に計画した例

三角敷地のイメージ

「三角敷地の家」この住宅の施工実績を見る

 

 

(例)細長い敷地に計画した例

細長敷地のイメージ

「細長敷地の家」この住宅の施工実績を見る

 

 

土地の特徴を存分に活かしたお住まいがあることが分かりました。土地について気がかりなことや心配なことがある場合は、諦める前に建築の専門家に相談してみると、意外な解決策が見つかるかもしれないなと感じました。

 

 

 

設計段階でよく見かける
「スタディプラン」について詳しく教えてください。

 

“村瀬充アトリエでは、土地探しから相談を進めているお施主様に対して、土地を購入する前にお施主様のご要望をお伺いした上で、敷地形状に見合った建物の配置、平面、断面、立面計画を行います。いくつか案ができますので、比較資料として、図面とスタディ模型を成果品として提出します。”

 

スタディプランのイメージ

スタディ模型と図面のイメージ

 

平面図から家を想像することが難しいので、平面図とともに、こうして立体的な模型があるととても分かりやすいですね。間取りやバランスなどをチェックできますし、窓から差し込んでくる光の入り方を季節ごとに確認できるのがとても良いですね。
家づくりの流れ」でも詳しく説明しているので、参考にしてください。

 

 


土地がない場合、土地探しから始めることになります。
家づくりに時間がかかってしまいそうですが、
どの程度まで時間をかけて良いのでしょうか?


“時間がないため、妥協をしてしまうことで住まいに対する想いや愛着が薄れてしまうことも、もったいないと思います。ですので、村瀬充アトリエでは、時間が掛かったとしても一緒にプロセスを進めることをモットーに、基本的には、お施主様が期限を設けた時期までは対応いたします。”

さまざまなプロジェクトの中では、場所によってはなかなか土地がなかったり、市街化調整区域などにより手続きに時間がかかるものもあるそうです。また、お子さまの学区や通勤、賃貸条件などいろいろなライフスケジュールもありますので、それらに対応していただけるのはとても心強いことだと感じます。住まいに対する愛着や想いを大事にすることで、その後の暮らしの中での感動や喜びも大きくなるのではないでしょうか。

 

 


村瀬さんも土地探しから参加されることもありますが、
建築士の方が土地探しから参加する理由はなんですか?

 

“敷地環境によるデメリットを回避でき、設計にあたり土地に見合った建物・空間をつくることができます。また、お施主さんと早い段階からプロセスを共有することができ信頼関係を築きプロセスを進めることができる喜びが大きいです。

 

土地の特徴や環境から深く考えていただき、お施主様の想いをくみ取っていただけるのは、とても心強いことだと感じました。土地に関する気になることなども村瀬さんに確認でき、専門的な視点からアドバイスをいただけるのもとても良いですね。

 

 


 

 

今日は土地編をお届けしました。村瀬さんとお話ししていると、純粋に家づくりがもっと楽しくなると感じます。理想の住まいでの暮らし方も、今以上に具体的にを想像できるのではないでしょうか。設計のコツやタネ、ヒントについて知って、あなただけの家づくりを心から楽しんでほしいと思います。

 

上記以外にも聞いてみたいこと、相談してみたいことなどございましたら、お気軽にこちらから、問い合わせてみてくださいね。
よくいただくご質問」にもQ&Aが掲載されているので、参考にしてください。