設計のコツを知ると、家づくりがもっと楽しくなる [4]メンテナンス編

コラム

初めて家づくりをする方にとって、家づくりは「わからないことだらけ」ではないでしょうか。資金計画に始まり、土地探しや間取り、デザイン、家具、照明などなど、家づくりには考え、選択しなければならないことが多くあります。ひとつひとつのステップを納得して進めていくためには、そしてそのプロセスの不安を解消するためには、どうしたらいいのでしょうか。

家づくりのよくある質問や疑問に対して、村瀬充アトリエ代表・村瀬さんがどう考えているのか答えていただき、それをまとめました。設計のコツやタネ、ヒントについて紹介していきたいと思います。設計のコツを少しでも知ることができれば、何から考えればいいのか、どのように行動していけばいいのか、ステップが見えてくると思います。

 

今日は、メンテナンスについてお話します。

お引き渡し後に実施している定期点検では「どんなことをするのか?」「どんな準備をすればいいのか?」といった疑問が出てくると思います。点検する項目の目安や、普段のお手入れでのポイントなどについてお伝えします。

 

 

 

定期点検ではどのようなことをするのですか。点検の流れや点検項目について教えてください。また、点検をするとどんなことが分かりますか?

こちらから点検時期が近づいた時点で、ご連絡をさせていただきます。また、その時に気になる点等、メモ書きしていただいております。

定期点検は、お引渡し後、6ケ月、1、2、5年にて行っております。
事前に、お施主様から気になる部分や不備等を箇条書きにて教えていただき、内容を把握して確認いたします。点検マニュアルに基づき、基礎、外壁、軒裏、サッシュ(窓に使う金属製の窓枠のこと、サッシともいいます)、仕上、設備、排水等の状況確認を行います。工事会社さんと一緒にチェックを行い、不備がある場合は、原因や是正方法の内容をご説明いたします。その次に、お施主様の気になる点に関して、確認を行います。クロスの剥がれ等は、その時に手直しいたします。”

 

事前に、住まいの外回りや水回り、雨漏り、クロス・床などをざっと見て、気になるところを見ておく必要が分かりました。気になる部分はメモにして伝えておくと、当日スムーズにできそうですね。点検によって不具合が見つかりやすい箇所、具体的には、扉の開閉やクロスの剥がれやキズ、排水の状況をチェックしていくのですね。目につきやすい「クロスの剥がれ」については、すぐに手直ししてもらえてとても良いと思いました。
点検・メンテナンスをしっかり行って、住まいを長く大事にしていくことができますね。

 

 

 

修繕費用はかかりますか?

“木造の場合は、構造材の痩せによって躯体に動きが生じ、クロスの剥がれ、建具の再調整が必要になる場合があります。このような場合は、無償にて対応させていただきます。
生活によって生じる傷や汚れは、有償にての対応になります。
施工上の不備の場合は、無償にて対応しております。(定期点検を待たずに、お施主様から気になる点がありましたらご連絡をいただき、迅速に対応しております)
事例としては、

  • サッシュや内部建具の開閉不具合
  • 照明器具の不備
  • 塗装の剥がれ

などがありました。”
   

施工とは直接関わらない不具合、例えば「子どもが壁に穴を開けてしまった」「床に傷をつけてしまった」というような場合は、原則有償ですね。
それ以外の、上記にあるような施工上の不備の場合は、定期点検のタイミングを待たずにすぐに連絡をした方が良いことが分かりました。参考にしたいですね。

 

 

 

保証期間はどのくらいですか?

“設備機器は1年になります。瑕疵に関わる部分は10年になります。”

「住宅の品質確保の促進等に関する法律(住宅品質確保促進法)」によって、2000年4月1日以降、新築住宅すべてに10年間の瑕疵担保責任が義務付けられています。対象部分は、基本構造部分(基礎や軸組み、小屋組み、柱、壁、床版、土台、横架材、斜材、屋根版などの「構造耐力上主要な部分」および屋根仕上げ・下地、壁仕上げ・下地などの「雨水の浸入を防ぐ部分」)に限定されています。

保証期間と内容を確認して、保証書も保管しておくことが大切ですね。

 

 

 

普段からやっておくといいお手入れや使い方などありましたら、教えてください。

“無垢板の輪シミや木製ドアのカビ等、そのまま放置すると落ちなくなりますので、水を含む材料に対しては、直ぐに拭くようにしてください。
お引渡し時に、お手入れの仕方が把握できる資料を、ご参考までにお渡ししております。
1年に1回、外部の外壁、サッシュを含めて、掃除を行ってください。高圧洗浄に対応できない(痛めてしまう)材料、素材もありますので気をつけてください(設計の材料検討の打ち合わせ時に、お話させていただいております)。
  
すべてのお施主様にお話していることですが、気になったことがあれば直ぐに連絡をいただき、私をはじめ工事協力会社さんに最良な対応方法を検討してご連絡をさせていただいております。
事例としては、

  • デッキ材の汚れの落とし方再塗装方法
  • 紙タタミにジュースをこぼし、復旧のための対応方法
  • 無垢床材のヘコミの補修方法
  • 外壁ガルバリウム鋼板のヘコミの補修方法
  • 外壁ジョリパットの汚れ落としの方法

などがありました。”

 

具体的な方法はとても参考になりますね。また、引渡し時の資料を定期的に見直し、理解しておくことが大切だと感じました。普段のお手入れでできることをしていくと良いですね。

設計の打合せの時の材料の検討段階においても、お手入れ方法を考慮すると思うので、一緒に確認していくと良いことが分かりました。何か住まいに関して困ったことがあったときや、今後いつ頃どんなメンテナンスが必要になるかなどの長期的な見通しに関しても、村瀬さんにまず相談してみるのが良さそうですね。

 

 

 

 

お施主様との交流をよくされていると思うのですが、どのような話をされていますか。

“家づくりのことや、インテリア、家具などの建築に関わる内容を超えて、家族のことや趣味、趣向など、親戚や友達のような格好で、ざっくばらんな楽しい話をしています。
また、OBのお施主様と交流をしていただき、住まいに対するアドバイスや楽しさを感じていただける機会を設けています。”

 

メンテナンスのことや住まいのことはもちろん、普段の生活の中でのできごとをを話したくなるような、親戚や友人のような関係性を築かれていることが分かります。住まいを通して、交流がずっと続いているのが素晴らしいと感じました。このような信頼関係があるからこそ、住まいの不具合に関しても、村瀬さんにすぐに連絡し、対応していただけるのだと分かりました。

村瀬さんのブログにも「お施主さんとの交流」や「お施主さん宅訪問」の記事がたびたびあり、お施主様との交流をよくされていますね。住まいが出来上がっていく過程を思い出したり、その後の暮らしを楽しまれているお施主様ご家族の様子を見聞きするのは、とても心うれしいことだと思います。

お施主様同士でも交流の機会があるので、分からないこと不安なことも、実際に住まわれているお施主様側からの意見や感想も、直接聞けるのは良いですね。家づくりの楽しさを感じ取ることができそうです。

 

 


今日はメンテナンス編をお届けしました。

村瀬さんとお話ししていると、純粋に家づくりがもっと楽しくなると感じます。理想の住まいでの暮らし方も、今以上に具体的にを想像できるのではないでしょうか。設計のコツやタネ、ヒントについて知ることで、あなただけの家づくりを心から楽しんでほしいと思います。

上記以外にも村瀬さんに聞いてみたいこと、相談してみたいことなどございましたら、お気軽にこちらから、問い合わせてみてくださいね。
よくいただくご質問」にもQ&Aが掲載されているので、参考にしてください。