between

進捗状況

名古屋市内で進行中の事務所併用住宅、「between」のお引き渡しをさせて いただきました。 設計開始から竣工まで、ちょうど2年のプロセスでした。 途中、申請許可が下りてからの設計変更や、工事の見直しなど、街中での 施工の難しさを実感しましたが、お施主さんをはじめ工事関係業者さんの がんばりに助けられ、今思えばとても良い思い出です。 間口が狭く、コンクリートの壁式構造のため、実際の有効寸法が約2間と 図面を観るだけでは横の狭さを感じますが、6層のスキップが、タテに 伸びやかな広がりを感じて、狭さを感じない空間構成になりました。 お施主さんから「地鎮祭の時は、敷地が狭すぎて心配だったけど、全く 狭さを感じない、明るい部屋になった!」と感想をいただき、とても 嬉しかったです。 南側の大きな窓、天井から降り注ぐ窓、スリット越しのシャープな窓と、 方位と周辺環境によって窓の組み合わせを変えることで、室内に綺麗な 光が入り、とてもいい感じです。 コンクリート打ち放しの仕上げを観ていると、協力業者さんの苦労の跡が 感じられ、約1年の工事期間ほぼ毎日、現場事務所に詰めておられた監督 さんには頭が下がります。 名古屋の街中でとても目立つ場所で、知り合いの方などから冷やかされ ましたが、自分自身、納得のできる建築がつくれたと思います。 お施主さんから、「気になる人がいたら連れてきて!」とありがたい 言葉もいただき、この仕事をしていて良かったと感じる一日でした。 今後も、楽しく、粘り強く、踏ん張って「建築をつくること」に真摯に 取り組んでいきます!