ダイチプラン Yさんスタイル
愛知県常滑市
Story #04
愛知県常滑市 Y様
Y様とのはじめての出会いは、2010年の夏でした。
その翌年の3月11日には東日本大震災があり、先の見えない不安がありましたが、
お施主様の強い想いとともに、計画を進めていったことが強く印象に残っています。
土地探しからご一緒させていただき、いろいろな土地を見に行きました。
常滑も住宅地としては非常に人気があります。
まだ20代と大変お若いご夫婦でしたが、お子様もいらっしゃり、明確なビジョンをお持ちで、こちらが勉強になるほどとてもしっかりされていらっしゃいました。
決められた予算の中でのプロジェクトでしたが、お金をかけるところ、かけないところの判断も非常にはっきりされており、私としても非常に気持ちよく設計ができたことが印象に残っています。
ソラノイエでの設計というのは心に決まっていらっしゃったそうで、事前にモデルハウスへ足を運んでくださりました。
モデルハウスはスキップハウスで設計しているのですが、ご自身たちの生活スタイルに合っていると気に入っていただけたようです。
特に小さなお子様がいらっしゃるご家庭には、どこからでも部屋の様子が確認できるスキップハウスはとても人気があります。
お子様が大きくなられてからも、仕切りがない分リビングからの声が簡単に届きますので、ノックしてから部屋をのぞくなど余計な遠慮がいりません。
子育て中も、子育てが落ち着いてからも、生活になじむ空間にしようと計画を開始しました。
ソラノイエをご依頼いただく際に必ず皆様おっしゃられるのが、「予算は限られているが、できるだけオシャレな家にしたい」というご意見です。
私としても、とにかく安さだけを重視するのであれば、ハウスメーカー様にご依頼いただくことをおすすめしています。
ある程度コストは削減しつつも、チープさやテンプレート感のない、唯一無二の空間にしたい
わざわざ村瀬にご依頼いただけるのには、そんな理由があると思っています。
今回は外観をできるだけシンプルなデザインにすることで、外装の装飾品にかかるコストを抑えつつ、チープに見えない工夫を施しました。
たとえば、窓。
全面が窓のような、とても大きな窓ガラスなど、特注のものはコストがかかりやすいです。
既製品のサイズの窓をうまく組み合わせて使用することで、極力コストは抑えつつ、野暮ったく見えない洗練されたデザインを目指しました。
また、木材でも一工夫を。
そのときによって手に入りやすいもの、お値打ちなものは変化していくため、工務店さんから情報をいただき、インドネシアの木材を使用しました。
一度自分の目で確かめ、魅力的な素晴らしい木材だと感じましたので、サンプルをお施主様にもお送りし、採用となりました。
使用する素材などはお写真でご確認いただくだけで済ませることもできなくはないのですが、私はすべてを実際に目で見たり、手で触ったりして、確かめてほしいという想いが強いです。
これからずっと住まわれる家ですから、少しのズレや違和感、1ミリの後悔も残してほしくないのです。
ご家族とともに成長していける、遊び心をプラスしたスキップハウス
偶然にも、お引き渡しが3月11日となりました。
はじめてお会いしてから3年近くが経過し、新しいご家族も増えたY様ご一家。
毎回お会いするたびに、お子様のご成長を感じることができ、私としてもとても楽しくプロセスを進めさせていただいたプロジェクトでした。
セミオーダープランであるソラノイエですが、同じスキップハウスでもひとつとして同じ家にはなりません。
今回は、Y様の今、これから、を見据え、遊び心もプラスした設計をさせていただきました。
あれからまた数年が経ち、お子様もさらに増え、あいかわらずしっかりとしたご家庭を築かれているようです。
私の設計した家とともにご家族の皆様がご成長され、歴史を紡いでいかれることを、とても楽しみに誇らしく感じています。
愛知県常滑市