設計のプロセス
稲沢の住宅 地盤改良工事が始まりました
設計のプロセス
稲沢市内で進行中の新築住宅のプロジェクトは、地盤改良工事が始まりました。
地質調査の結果、液状化の恐れのあるレッドゾーンであったり、地層が軟弱地盤であったりと、何らかの地盤補強が必要との見解になり、柱状改良の仕様で構造設計事務所さんと
方向性を決めましたが、通常よりも多くの本数(支持地盤)が必要になり工事費が膨らむことや、施工時の水の手配、近隣の田畑の影響を考えると、代案はないかと、工事会社にも協力をいただき、代替えの施工方法を検証しました。
GRRシート工法という、グラスファイバーが織り込んでいる特殊なシートを埋設し、上下に砕石層を施し、土に加わる力を均等に分散させることで、均質地盤を形成し基礎の支持力を増加させる地盤補強工法を採用しました。この工法は、液状化にも最良であったり、水を使わず施工性が良いため、いろんなメリットの可能性があります。
初めての地盤改良工法であり、工事会社さんの方々と一緒に、工程過程を資料を基にじっくりと観て、確認をさせていただきました。

街中の極小地や液状化の恐れのある土地、隣地が畑や田んぼなどの田園地など、今後、いろんな場所で採用することが可能であることを実感できました。
これから、シート上面に砕石層を設けて、地盤改良工事は完了し、次に鉄筋工事へと進んでいきます。12月中旬の建て方に向け、着々と工事が進んでいます。