設計のプロセス

交流
9月の上旬に大阪万博に行き円形リングを始め、観たかった建築をいくつか見学し満足しましたが、帰りの新幹線でcasa カーサブルータスの万博特集の記事を読んでみると、他にも興味のある建築が多いことに気づき、もう一回行きたくなり岐路に付く前にチケットを購入し、万博が終了する前週に行ってきました。
まずは、サウジアラビア館の分散配置された建築と隙間のスペース(ひもろぎ空間)を体感し、次回開催されるリヤド万博の迫力ある映像に圧巻され、私の中では一番の建築・空間でした。水平垂直のグリットパターンではなく、複数のベクトルが重なり合い、隙間を形成した空間は、次への空間パターンが分からず、視線や自然光、風の入り方がとてもドラマチックでした。
また、ウズベキスタン館の、三角形のグリッド状の交点に建つ柱により構成された空間は、登山で木漏れ日の木々の間を歩くようなイメージで、まるで都会のオアシスのような感じがしました。
運よく一番観たかった日本館は、夕方の時間帯で抽選に当選し、照明により演出された建築や水面テラスがとても美しく観えました。ドミノをイメージした柱壁のデザインも良く表現され魅力のある建築でした。施設のコンセプトである、「いのちといのちのあいだ」「無数な小さな循環」が成り立つ意味や価値が、うまくハードにも表現されていました。
施設内容もとても興味深く、日本の美意識である循環の意義を改めて理解し、自分にとってどう向き合うか、展示物を観て考えながら、2時間以上ゆっくりと観て廻りました。
昼から、夜まで、大勢の方がおられましたが、一過性の中で、みんなで同じ空間の中で、楽しむことを共有できたことも良い経験になりました。
万博が閉会して一週間が経とうとしていますが、2回しか行っていない私でも少しばかり、万博ロスになっています。
次回のリヤド万博に行きたい!と気持ちが高ぶっていますが、しっかりと仕事がんばります!