設計のプロセス
構造設計事務所と打ち合わせ
お知らせ
コートハウスのプロジェクトは、基本設計が終わり実施設計を進めています。構造設計に関しては、いつもタイアップしている構造設計一級建築士の小野田さんにお願いをして、設計を進めています。
こちらから構造設計に関して、
①耐震等級3,耐風圧2を確保する
②広いダイニングキッチン、吹き抜け部のリビング部分には、空間に柱型を出さない
③中庭に面した大きな開口部には、スパンを飛ばして柱をコーナー部のみに配置する
④耐力壁は構造用合板(面材)にて設える
などの要望を伝えました。
その内容を踏まえて、仮定の柱断面や大きさ、仕様の粗案ができ上がり、打ち合わせを行いました。
柱や梁の大きさ、掛け方など、サッシュとの取り合いや、空調機器、照明器具、ダクトのルートに支障がないか、確認をしました。
数か所、断面積が大きい柱が必要になる箇所があり、長方形の形にして断面積を確保したり、梁の掛け方を変えたりと、意匠上きれいに納まるようにしたいと、議論をして、再度、検討をしていただく事になりました。
軒としてオーバーハングした2階や大きな開口部があり、荷重が掛かったり、風圧を受けた時に耐えれる頑固な構造体が必要になりますが、意匠上も踏まえて、いくつもアイデアを話し合い、どうにか、こちらの意図するカタチができそうで良かったです。
かれこれ20年近く、小野田さんとお付き合いをして、こちらの意図することを理解しいただき、経済設計をしていただき、とても頼りにしています。毎回、難しい建物と言われながら、しっかりと構造設計、計算をしていただき、大変感謝しております。引き続き、よろしくお願いいたします!